四国八十八ヶ所霊場

四国にある空海(弘法大師)ゆかりの寺院の総称で88か所あることから四国八十八ヶ所霊場と呼ばれています。
四国霊場のもっとも代表的な札所で、全国的にも非常に有名な霊場でもあります。
単に八十八箇所とも言い、お四国さん、本四国とも呼ばれます。

「発心の道場」と言われる阿波国の霊場23か寺、
「修行の道場」と言われる土佐国の霊場16か寺、
「菩提の道場」と言われる伊予国の霊場26か寺、
「涅槃の道場」と言われる讃岐国の霊場23か寺、

これらの弘法大師空海に所縁がある88か寺は、
四国八十八箇所と呼ばれ、四国の周りをぐるりと一周囲むように点在し、
各寺院を結ぶ道を遍路道、巡拝する人々をお遍路さんと呼びます。

1度の旅で八十八箇所のすべてを廻る「通し打ち」をした場合の全長は
1100〜1400km程で、霊場に参詣することを「打つ」と表現し、
八十八箇所、お四国さん、あるいは本四国、四国巡礼、四国遍路、四国巡拝など
様々な呼ばれ方をしています。

順序通りに巡る「順打ち」、逆に廻る「逆打ち」(さかうち、または、ぎゃくうち)、
1度の旅で札所八十八箇所全てを巡る「通し打ち」、
何回かに分けて巡る「区切り打ち」、
阿波、土佐、伊予、讃岐の4つに区切って巡る「一国参り」に加え、
順序にこだわらず打つ「乱れ打ち」があります。
逆打ちは順打ちよりも御利益があるとされます。

四国は都から遠く離れ、交通も不便であったため辺地(へじ・へぢ)と呼ばれ、
平安時代頃には修験者の修行の道であったとされます。

讃岐国に生れた若き日の空海も入山し修行をしたと言われ、
空海の入定後、空海を慕う修行者達がその足跡を辿った旅が、
今日の巡礼の原点だと伝えられています。

江戸時代頃に庶民の間に巡礼が流行し、四国八十八箇所も
西国三十三所観音霊場、熊野詣、善光寺参りなどとともに
巡礼が盛んに行われるようになります。

次第に「四国遍路」という言葉と概念が成立し、
時代とともに、空海ゆかりの地に加え、修験道の修行地などが加わったり、
神仏分離・廃仏毀釈の影響などを受けたりしながら、
2014年に開創1200年を迎え、「四国遍路ー回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」は
2015年4月24日に、日本遺産に選ばれました。

近年は自分探しや癒しとしての巡礼者が増えたといわれています。