常楽寺

第14番 常楽寺 ( じょうらくじ )

【山号】

盛寿山 ( せいじゅざん )

【院号】

延命院 ( えんめいいん )

【寺号】

常楽寺

【札所番号】

第14番

【開基】

弘法大師

【駐車場】

5台無料

【宿坊等】

無し

【本尊(祭神)】

弥勒菩薩

【ご詠歌】

常楽の岸にはいつかいたらまし弘誓の船に乗り遅れずば

【ご真言】

おん まい たれいや そわか

【宗派】

高野山真言宗

【所在地】

〒 779-3128   徳島市国府町延命66

【電話番号】

088-642-0471

創建は弘仁6年(815年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。

八十八ヶ所中、弥勒菩薩を本尊としているのはこのお寺のみです。
弥勒菩薩は釈迦の入滅後の56億7000万年後にあらわれ、多くの人々を
救済するとされている未来仏です。
弘法大師空海がこの地で修行をしていたところ、多くの菩薩を連れた
弥勒菩薩の姿を感得し、霊木にその姿を刻み本尊とし、堂宇を建立しました。

その後、空海の甥に当る真然僧正が金堂を建立、祈親上人によって講堂、
三重塔、仁王門などが建立され、七堂伽藍の大寺院となりますが、
天正年間(1573年 - 1592年)に長宗我部元親の兵火によって焼失します。
万治2年(1659年)に徳島藩主蜂須賀光隆によって再興され、
文化15年(1815年)に低地の谷から現在地に移ります。

山門はなく、境内へは50段の石段を上がります。趣のある水が流れるような
岩肌の流水岩の庭があり、国の有形文化財に登録されている本堂と大師堂の間には
あららぎ(イチイ)の巨木があり、枝の間には糖尿病、眼病の祈願をする
アララギ大師が祀られています。

奥の院に番外霊場の慈眼寺があります。本尊は十一面観音菩薩(子安観音)で
安産祈願に訪れる人が多くいます。脇仏には弁財天、毘沙門天。
本堂東側には生木地蔵尊のお堂があります。
生木地蔵尊は生きた樹体内に空洞が作られ、その中に地蔵尊が刻まれています。

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