薬王寺

第23番 薬王寺 ( やくおうじ )

【山号】

医王山 ( いおうざん )

【院号】

無量寿院 ( むりょうじゅいん )

【寺号】

薬王寺

【札所番号】

第23番

【開基】

行基菩薩

【駐車場】

6台無料

【宿坊等】

【本尊(祭神)】

厄除薬師如来

【ご詠歌】

皆人の病みぬる年の薬王寺瑠璃の薬を与えまします

【ご真言】

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

【宗派】

高野山真言宗

【所在地】

〒 779-2305   徳島県海部郡日和佐町奥河内字寺前285-1

【電話番号】

0884-77-0023

発心の道場、阿波最後の霊場。高野山真言宗の別格本山。厄除けで有名なお寺です。

創建年は神亀3年(726年)、聖武天皇の勅願により行基が創建したと伝えられています。
弘仁6年(815)弘法大師空海が平城上皇の勅命によって厄除けを祈願し、厄除薬師如来坐像を刻み、
厄除けの根本祈願寺としました。

この厄除薬師如来坐像の功徳を平城天皇、嵯峨天皇、淳和天皇の3代に奏上したところ、
嵯峨上皇、淳和天皇は勅使を使わされて厄除の祈誓を願われ、嘉禄2年(1226年)に土御門上皇が訪れ、
また後嵯峨天皇は寛元元年に伽藍の再建をしたと伝えられています。

文治4年(1188年)火災により堂塔を焼失しますが、本尊は奥之院の玉厨子山に自ら飛び去り避難し
難を逃れたという伝説があります。後に後醍醐天皇により堂塔が再建され、新たな薬師如来像を開眼供養元
すると、避難していた本尊も再び戻り、後ろ向きに厨子に入り自ら厨子を閉じたとされ、以来「後向き薬師」
と呼ばれ秘仏になっています。このため本尊は二体あります。
現在の本堂は明治41年(1908年)に再建されたものです。

やくよけばしを渡って本堂に向かう石段は、厄坂と呼ばれます。女坂33段、男坂42段、還暦厄坂60段。
お賽銭をあげながらお参りすると、身に降りかかる厄難が落ちるといわれています。

昭和38年(1963年)に建立された宝形屋根をもつ瑜祇塔の階下は戒壇めぐりで薬師三尊、
1階には五智如来が安置され、2階は展望台になっており、有料で見学することが出来ます。
本堂の裏手にある肺大師は、弘法大師の石像が祀られた祠の足元から湧き出ているラジウムを含んだ霊水が
肺病などに効くといわれています。文化財に仁王像と大楠があり、
奥の院に如意輪観世音菩薩を本尊とする玉厨子山 泰仙寺(番外霊場)があります。

お寺の近くには薬王寺温泉も。
サウナや洗濯機、乾燥機も完備されています。

▼次の24番札所 最御崎寺 までは約 75.4km

四国八十八ヶ所発心の道場阿波の寺院

常楽寺

【所在地】

〒 779-3128   徳島市国府町延命66

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 弥勒菩薩

【宗派】

宗派 高野山真言宗

創建は弘仁6年(815年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。

八十八ヶ所中、弥勒菩薩を本尊としているのはこのお寺のみです。
弥勒菩薩は釈迦の入滅後の56億7000万年後にあらわれ、多くの人々を
救済するとされている未来仏です。
弘法大師空海がこの地で修行をしていたところ、多くの菩薩を連れた
弥勒菩薩の姿を感得し、霊木にその姿を刻み本尊とし、堂宇を建立しました。

大日寺

【所在地】

〒 779-3132   徳島市一宮町西丁263

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 十一面観世音菩薩

【宗派】

宗派 真言宗大覚寺派

八十八か所中、大日寺は、4番札所の黒巖山・大日寺、13番札所の大栗山・大日寺28番
札所の法界山・大日寺と3つあります。

こちらの13番札所の大栗山・大日寺の創建は弘仁6年(815年)。
開基と伝えられている弘法大師空海が、この付近にある「大師が森」で、
護摩の修行を行った際、大日如来が現れて「この土地は霊地であるから一寺を建立せよ」
と告げます。そこでその大日如来の姿を刻み本尊とし、堂宇を建立しました。
それにちなんでお寺の名前は大日寺となりました。

焼山寺

【所在地】

〒 771-3421   徳島県名西郡神山町下分字地中318

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 虚空蔵菩薩

【宗派】

宗派 高野山真言宗

四国霊場では2番目に高い標高700mにある山岳札所で、阿波霊場三難所の
「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」のひとつです。

創建は大宝年間(701年 - 704年)、役小角(役行者)が開山し、
蔵王権現を祀ったことがお寺のはじまりといわれています。

藤井寺

【所在地】

〒 776-0033   徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 薬師如来

【宗派】

宗派 臨済宗妙心寺派

創建は弘仁6年(815年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。
静かな山の麓に位置し、本尊は「厄除け薬師」として親しまれています。
四国八十八箇所霊場のうち、寺号の「寺」を「じ」でなく「てら」と読むのはこの寺のみ。

弘法大師空海は42歳の厄年にあたり、自らと諸人の厄を祓い、安寧を願い、薬師如来像を刻み、
堂宇を建立し、その地から山へ218m入ったところの8畳岩に金剛不壊といわれる堅固な護摩壇を
築いて、一七日(7日間)の修法を行いました。
藤井寺という名前は、この時に堂宇の前に植えた藤に由来しています。

切幡寺

【所在地】

〒 771-1623   徳島県阿波市切幡字観音129

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 千手観世音菩薩

【宗派】

宗派 高野山真言宗

創建は弘仁年間(810年 - 824年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。
女人即身成仏の寺として知られ、女性の信者が多い お寺です。

法輪寺

【所在地】

〒 771-1506   徳島県阿波市土成字田中198-2

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 涅槃釈迦如来

【宗派】

宗派 高野山真言宗

創建は弘仁6年(815年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。

のどかな田園風景の中にひっそりと佇む法輪寺。「田中の法輪さん」と呼ばれ親しまれています。
古くは「白蛇山 法林寺」。昔は現在より4キロ北の「法地ヶ渓」にありました。

巡錫中(じゅんしゃく)の弘法大師空海は、そこで仏法を守護する白蛇に出会い、
四国霊場では唯一の釈迦如来涅槃像を刻み、本尊としました。
秘仏とされており、御開帳は5年に1度。(最近では2014年)向って右に薬師如来坐像、
左に釈迦如来坐像、その左に弁財天。

熊谷寺

【所在地】

〒 771-1506   徳島県阿波市土成字前田185

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 千手観世音菩薩

【宗派】

宗派 高野山真言宗

創建は弘仁年間(嵯峨天皇代)。開基は弘法大師空海。
弘法大師空海が閼伽ヶ谷(アカガダニ)で修業をした際に、
紀州熊野権現が現れ、『永く衆生済度の礎とせよ。』とのお告げとともに
一寸八分(約5.5cm)の金の観音像を授けられました。
その場に堂宇を建立し、霊木に自ら等身大の千手観音像を刻み、
その胎内に授けられた観音像と仏舎利百二十粒を収めて本尊としました。
これが熊谷寺の縁起といわれています。

十楽寺

【所在地】

〒 771-1509   徳島県阿波市高尾字法教田58

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 阿弥陀如来

【宗派】

宗派 高野山真言宗

大同年間(806年 - 810年)に、この地に逗留した弘法大師空海が阿弥陀如来を感得し、
楠にその像を刻み、本尊として祀ったとされています。
脇侍は観音菩薩立像と勢至菩薩立像で3躰とも鎌倉期の作と言われています。

安楽寺

【所在地】

〒 771-1311   徳島県板野郡上板町引野寺の西北8

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 薬師如来

【宗派】

宗派 高野山真言宗

弘仁6年(815年)に開基は弘法大師空海と伝えられています。

四国を巡錫中の弘法大師は、この地にて万病の治癒に効果がある温泉を発見し、
そのほとりにお堂を築き、薬師如来を刻んで安置し、山号を「温泉山」、
寺号を「安楽寺」と名付けました。

地蔵寺

【所在地】

〒 779-0114   徳島県板野郡板野町羅漢字林東5

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 延命地蔵菩薩

【宗派】

宗派 真言宗御室派

弘仁12年(821年)、嵯峨天皇(在位809〜23)の勅願により弘法大師空海が開創したと伝えられています。
御本尊は大師が自ら刻まれた1寸8分(約5.5cm)の勝軍地蔵菩薩です。

大日寺

【所在地】

〒 779-0113   徳島県板野郡板野町黒谷5

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 大日如来

【宗派】

宗派 高野山真言宗

弘仁6年(815年)、弘法大師空海がこの地に長く留まり修行していたとき、
大日如来を感得し、一刀三礼して1寸8分の大日如来像を刻み、これを本尊として創建し、
御本尊に因んで寺号を「大日寺」と命名したと伝えられています。

「黒厳山」の山号は、三方を山に囲まれ黒谷と呼ばれていたところから。

荒廃と再興を繰り返しますが、代々大日如来を守り本尊としている阿波藩主・蜂須賀家、
とくに5代藩主・綱矩公の帰依が篤い帰依を受け、元禄から宝暦年間(1751〜1764年)には
手厚い保護をうけ寺塔の大修理が施されています。

金泉寺

【所在地】

〒 779-0105   徳島県板野郡板野町大寺字亀山下66

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 釈迦如来

【宗派】

宗派 高野山真言宗

奈良時代の天平年間(729年-749年)に聖武天皇の勅願により
行基菩薩が開創し、金光明寺と称していましたが、
後に弘法大師空海が巡錫(じゅんしゃく)の際、
水不足を解消するために掘った井戸から黄金井の霊水が湧出したことから
寺号を金泉寺に改められました。

御本尊は釈迦如来像、脇侍に阿弥陀如来、薬師如来の三尊像。

この由緒ある井戸は、大師堂近くの黄金井地蔵の前にあり、
「長寿をもたらす黄金の井戸」とされ、
のぞいて自分の顔が映れば長生きできるといわれています。

極楽寺

【所在地】

〒 779-0225   徳島県鳴門市大麻町字桧壇の上12

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 阿弥陀如来

【宗派】

宗派 高野山真言宗

奈良時代(710年~784年)、開基は行基菩薩と伝えられています。

弘仁6年(815年)、弘法大師空海が巡錫(じゅんしゃく)の際、二十一日間にわたり、
阿弥陀経を読誦(どくじゅ)し修法された折、結願の日に阿弥陀如来の姿を感得したため、
その姿を刻み本尊としました。御本尊・木造阿弥陀如来坐像は、尊容が美しく、
国指定重要文化財に指定され秘仏となっています。

霊山寺

【所在地】

〒 779-2030   徳島県鳴門市大麻町坂東京塚126

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 釈迦如来

【宗派】

宗派 高野山真言宗

四国八十八か所一番札所として名高い霊山寺です。

どこから巡っても良いとされる遍路ですが、当寺は第一番札所「一番さん」の愛称で親しまれ、多くの人の出発地点となっています。
そのため境内に遍路用品のお店があり、必要な道具をここで揃えることができます。
また、遍路作法についてなども教えてくれるので、出発地点にぴったりです。

国分寺

【所在地】

〒 779-3126   徳島市国府町矢野718-1

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 薬師如来

【宗派】

宗派 曹洞宗

創建は天平勝宝8年(756年)以前、天平年間には災害や疫病(天然痘)が多発したため、
聖武天皇は仏教に篤く帰依し、国の安寧を願い、全国各地に国分寺を創建します。
国分僧寺(こくぶんそうじ)と国分尼寺(こくぶんにじ)に分かれ、
正式名称は、国分僧寺が「金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)」。