地蔵寺

第05番 地蔵寺 ( じぞうじ )

【山号】

無尽山 ( むじんざん )

【院号】

荘巌院 ( しょうごんいん )

【寺号】

地蔵寺

【札所番号】

第05番

【開基】

弘法大師

【駐車場】

3台無料

【宿坊等】

無し

【本尊(祭神)】

延命地蔵菩薩

【ご詠歌】

六道の能化の地蔵大菩薩導きたまえこの世後の世

【ご真言】

おん かかかび さんまえい そわか

【宗派】

真言宗御室派

【所在地】

〒 779-0114   徳島県板野郡板野町羅漢字林東5

【電話番号】

088-672-4111

弘仁12年(821年)、嵯峨天皇(在位809〜23)の勅願により弘法大師空海が開創したと伝えられています。
御本尊は大師が自ら刻まれた1寸8分(約5.5cm)の勝軍地蔵菩薩です。

勝軍地蔵菩薩は甲冑を身にまとい、左の掌(てのひら)に如意宝珠、右手に錫杖(しやくじよう)を持ち,
軍馬にまたがった姿をし、祈れば戦に勝つとされ、武家の間で信仰されました。
八十八箇所中で勝軍地蔵を本尊としているのは、この地蔵寺のみ。
淳和天皇(在位823〜33)、仁明天皇(在位833〜50)の3代にわたり天皇家が篤く帰き依えされました。
さらに後宇多天皇の命により紀州熊野権現の神霊を遷すお勤めを仰せられた浄函上人が権現の霊示と霊木を
授かり二尺七寸(約80cm)の延命地蔵尊を刻み、大師が刻んだ地蔵菩薩を胎内に納めたと伝えられています。

勝軍地蔵菩薩の信仰からか、源頼朝、義経をはじめ、蜂須賀家などの武将たちが多くの寄進をしたことにより、
寺領は拡大し阿波・讃岐・伊予の3国で300余ケ寺を持ち、塔頭(たっちゅう)も26ケ寺にのぼったとされます。

天正10年(1582年)に長宗我部元親の兵火によりすべて焼失しますが、江戸時代、徳島藩主蜂須賀氏により再建されます。

本寺の北側にある奥の院の羅漢堂(五百羅漢)には全国でも珍しい木造の羅漢像が200体ほど
コの字型に並んでいる弥勒堂、釈伽堂、大師堂 の中に数々の仏像とともに安置されています。

安永4年(1775年)に実聞・実名という兄弟の僧によって創建されましたが、大正4年(1915年)の火災で堂もろとも
羅漢の大部分が焼失し、その後1922年(大正11年)に再建したのが現在の御堂となります。

境内には樹齢800年を越えるといわれる「たらちね大銀杏」をはじめ、商売繁盛、大漁豊作にご利益のある恵比寿様の
祀られた恵比寿堂、婦人病平癒、縁結び、子授け、安産祈願、又、裁縫の上達を願う人を加護する淡島明神の祀られた淡島堂、
不動堂、八角堂、水子地蔵尊(水琴窟)があります。

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