十楽寺

第07番 十楽寺 ( じゅうらくじ )

【山号】

光明山 ( こうみょうざん )

【院号】

蓮華院 ( れんげいん )

【寺号】

十楽寺

【札所番号】

第07番

【開基】

弘法大師

【駐車場】

4台無料

【宿坊等】

15名

【本尊(祭神)】

阿弥陀如来

【ご詠歌】

人間の八苦を早く離れなば至らん方は九品十楽

【ご真言】

おん あみりた ていせい から うん

【宗派】

高野山真言宗

【所在地】

〒 771-1509   徳島県阿波市高尾字法教田58

【電話番号】

088-695-2150

大同年間(806年 - 810年)に、この地に逗留した弘法大師空海が阿弥陀如来を感得し、
楠にその像を刻み、本尊として祀ったとされています。
脇侍は観音菩薩立像と勢至菩薩立像で3躰とも鎌倉期の作と言われています。

「人間の八苦を早く離れなば至らん方は九品十楽」
ご詠歌にある八苦とは、生・老・病・死・愛別離・怨憎会・求不得・五陰盛のことを
言います。これらの苦難を離れ、十の光明に輝く楽しみが得られるように願い、
「光明山十楽寺」の寺名を授けたといわれています。九品(くほん)とは、
性質の分類です。極楽に往生する際に機根の違いによって同じ極楽浄土へ往生するにも
違いがあるとされました。上品、中品、下品と大きく分け、これら一品ずつにまたそれぞれ
上中下の三品に分かれているとされます。

創建当時は現在地から北3キロほど離れた十楽寺谷の堂ヶ原に、堂宇を建立したものと推定され、
創建後しばらくは、阿波北部きっての広大な七堂伽藍(塔・金堂・講堂・鐘楼・経蔵・僧房・食堂)
を有しますが、天正10年(1582年)に長宗我部元親の兵火により、すべての堂塔が焼失します。
本尊のみ、住職 真然が背負って逃げたため難を免れました。

寛永12年(1635年)に現在地で再建、明治時代にも本堂が再建され、本格的な大師堂に書院を、
さらに平成6年には立派な木造の本堂を建立しています。
宿坊も新しく綺麗で、近代的で広々としています。

山門は龍宮城を思わせる朱塗りの特徴的な鐘楼門をくぐると水子地蔵が並びます。
目の病にご利益があるとされる治眼疾目救歳地蔵は大師堂階段手前の横。
本堂の向かいのあたりに太平洋戦争時の海軍飛行科予備学生の慰霊のために建立された十三不動明王。
中門(遍照殿)に愛染明王が安置されています。
波切不動尊は海上安全や豊漁にご利益があるとされます。

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