【山号】
【寺号】
【札所番号】
【開基】
【駐車場】
【宿坊等】
【本尊(祭神)】
【ご詠歌】
【ご真言】
【宗派】
【所在地】
【電話番号】
創建は弘仁6年(815年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。
静かな山の麓に位置し、本尊は「厄除け薬師」として親しまれています。
四国八十八箇所霊場のうち、寺号の「寺」を「じ」でなく「てら」と読むのはこの寺のみ。
弘法大師空海は42歳の厄年にあたり、自らと諸人の厄を祓い、安寧を願い、薬師如来像を刻み、
堂宇を建立し、その地から山へ218m入ったところの8畳岩に金剛不壊といわれる堅固な護摩壇を
築いて、一七日(7日間)の修法を行いました。
藤井寺という名前は、この時に堂宇の前に植えた藤に由来しています。
真言密教の道場として、荘厳な七堂伽藍を有し発展しますが、天正年間(1573年 - 1592年)に
長宗我部元親の兵火によって焼失します。
その後、延宝2年(1674年)に阿波藩主が帰依していた臨済宗の南山国師が再興し、
宗派を臨済宗に改めますが、天保3年(1832年)に再び火災に遭い、本尊以外は全焼します。
現在の伽藍は、その後、万延元年(1860年)に再建されたものです。
本堂の天井には地元出身の南画家、林雲渓作の雲龍が30畳にもわたり描かれています。
寺伝では弘法大師の作とされている本尊の木造薬師如来坐像ですが、
仏像の背板に「仏師経尋(けいじん) 尺迦仏 1148(久安4)年11月州日」、
膝の裏に「1549年(天文18)仏師伊作」と刻まれていることから、
経尋によって造られ、伊作によって修理されたものであるとされます。
造立銘のあるものでは四国最古で秘仏となっており、通常は公開されていませんが、
前立ち仏は拝顔することができます。
2度の火災から免れた事から厄除け薬師として厚く信仰されています。
前立ち仏は「お前立ち」ともいい,平常公開されない仏像(秘仏)の身代りとして安置される仏像です。
境内には不動堂、八本の手を持つ白龍弁財天が祀られている白龍弁財天堂、水掛地蔵、
藤棚(弘法大師お手植えの藤)があります。身頃は4月下旬から5月上旬です。
奥の院には大日如来祠があります。
宿坊はありませんが近くに遍路宿があります。
▼次の12番札所 焼山寺 までは約 12.9km
藤井寺から焼山寺までは12.9km、焼山寺は標高の高い場所にあり、『遍路ころがし』と呼ばれる
山道を登ります。焼山寺道、焼山寺越えとも呼ばれます。「健脚5時間、平均6時間、遅足8時間」かかると言われ、
藤井寺より3.2kmの地点に長戸庵、6.6kmの地点に 柳水庵(お堂前にトイレ有)藤井寺より8.8kmの地点に
浄蓮庵と呼ばれる仏堂があります。
浄蓮庵には徳島県指定天然記念物の「左右内の一本杉」があり、一本杉庵とも呼ばれます。