第18番
恩山寺
(
おんざんじ
)
【山号】
母養山
(
ぼようざん
)
【院号】
宝樹院
(
ほうじゅいん
)
【寺号】
恩山寺
【札所番号】
第18番
【開基】
行基菩薩
【駐車場】
41台無料
【宿坊等】
無し
【本尊(祭神)】
薬師如来
【ご詠歌】
子を生めるその父母の恩山寺とぶらいがたきことはあらじな
【ご真言】
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
【宗派】
高野山真言宗
【所在地】
〒
773-0008
徳島県小松島市田野町恩山寺谷4
【電話番号】
08853-3-1218
小高い山の上にある静かなお寺です。創建は不詳(天平年間末?)
聖武天皇の勅願により行基菩薩が薬師如来像を刻み安置し草創、
当初は「大日山福生院密厳寺」と号し、女人禁制の道場であったとされています。
弘仁5年(814年)、弘法大師空海がこのお寺で修行していた際、
讃岐の善通寺より訪問してきた母・玉依御前を迎えるために修法を行い、
女人解禁の祈願を成就しました。後に玉依御前は出家し剃髪をして、
その髪を奉納したことから、弘法大師空海は山号寺名を現在の「母養山恩山寺」
と改め、自像を刻み安置したと伝えられています。
天正年間(1573年 - 1592年)に長宗我部元親の兵火によって焼失し、
江戸時代に入って徳島藩主蜂須賀氏の庇護を受けて復興され、
文政年間(1804年 - 1830年)に現在の諸堂が建立されました。
道から外れた山門をくぐると、県の天然記念物にもなっている
弘法大師空海のお手植えとされる「毘欄樹(びらんじゅ)」があります。
大師堂手前に「大師御母公剃髪所」の石碑と小さなお堂が建つ玉依御前の剃髪所には
弘法大師空海作と伝えられる「御母公像」があり、母君の髪の毛が安置されています。
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