金剛頂寺

第26番 金剛頂寺 ( こんごうちょうじ )

【山号】

龍頭山 ( りゅうづざん )

【院号】

光明院 ( こうみょういん )

【寺号】

金剛頂寺

【札所番号】

第26番

【備考】

西寺

【開基】

弘法大師

【駐車場】

6台有料

【宿坊等】

12名

【本尊(祭神)】

薬師如来

【ご詠歌】

往生に望みをかくる極楽は月のかたむく西寺の空

【ご真言】

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

【宗派】

真言宗豊山派

【所在地】

〒 781-7108   高知県室戸市元乙523

【電話番号】

088-722-0378

硯の産出で有名な硯ケ浦のある行当岬の頂にあります。
鯨の供養塔があるため、「クジラ寺」ともいわれ、
「西寺」の通称でも親しまれており、ご朱印も「西寺」となっています。

創建年は最御崎寺、津照寺と同じ大同2年(807年)で、
平城天皇(在位806〜809年)の勅願により、弘法大師空海が薬師如来を刻んで
創建したと伝えられています。

嵯峨天皇、淳和天皇が勅願所とし、住職も十代まで勅命によって選定されたといいます。
寺領は現・室戸市のほぼ全域にわたり栄えていました。

創建のころは「金剛定寺」といわれ、女人禁制であったため、
女性は行当岬の不動堂から参拝していたといわれます。

現在の寺名に改められたのは嵯峨天皇(在位809〜823年)が
「金剛頂寺」という勅額を奉納されたことから。

室町時代、明治32年(1899年)に罹災するも復興は早く、
現在の堂宇は再建です。長宗我部元親による寺領寄進があったり、
江戸時代に土佐藩主山内家の祈願所として諸堂が整備されたりしました。

山門をくぐり、境内には左に手水場、左に行くと大師堂、
大師堂に向って右前には一粒万倍の釜、正面奥に
毎年大晦日〜8日に本尊薬師如来が開帳される本堂が建っています。

本堂手前に鐘楼があり、本堂左には銅造観世音菩薩立像、木造阿弥陀如来坐像、
板彫真言八祖像、金銅密教法具、金銅旅壇具、銅鐘、金剛頂経などの
重要文化財が収められている霊宝殿があり本堂と地下で繋がっています。

境内の小さな池の中に弁財天の祠、本坊下に悪鬼・羅刹(らせつ)・毒竜の害を
除く力をもつという魚籃観音石像。
県天然記念物、離弁花類の奴草(やっこそう)の自生地もあります。

奥の院には池山神社、不動岩(番外霊場)。

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