青龍寺

第36番 青龍寺 ( しょうりゅうじ )

【山号】

独鈷山 ( どっこざん )

【院号】

伊舎那院 ( いしゃないん )

【寺号】

青龍寺

【札所番号】

第36番

【開基】

弘法大師

【駐車場】

3台無料

【宿坊等】

無し

【本尊(祭神)】

波切不動明王

【ご詠歌】

わずかなる泉に住める青龍は仏法守護の誓いとぞ聞く

【ご真言】

のうまく さんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん

【宗派】

真言宗豊山派

【所在地】

〒 781-1165   高知県土佐市宇佐町龍

【電話番号】

088-856-3010

元横綱朝青龍関の四股名の由来になったお寺です。

創建年は弘仁年間(810年〜824年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。

昭和48年に宇佐大橋が開通するまで、青龍寺へのお参りは浦ノ内湾の湾口約400mを
竜の渡しと呼ばれる船で渡りました。

当時はお寺への道がほとんど整備されていなかったため、弘法大師空海も青龍寺を
創建する際にはこの船で湾を渡りました。

紀州から連れてきたお供の大工ら八人衆をこの地に残し、参拝者のために渡し船を
出すように命じました。
竜の渡しは近年まで八人衆の子孫によって代々守り続けてきたと伝えられています。

遣唐使として唐に渡り長安の青龍寺で恵果和尚より密教を学んだ弘法大師空海は、
帰国の際に恩に報いるため日本に寺院を建立しようと誓願を立て、有縁の地に届くよう
東の空に独鈷杵を投げました。

帰国後四国巡錫の折、青龍寺境内から南に約600mの場所に位置する奥の院の
老松に独鈷杵が留まっているのを感得し、嵯峨天皇に奏聞、この地に堂宇を建立し、
恵果和尚に因んで独鈷山 伊舎那院 青龍寺と名付けました。
明治の頃までは土佐七大寺といわれる名刹でした。

本尊の波切不動明王像は、弘法大師空海の乗る遣唐使船が嵐に遭った際に現れ
荒波を剣で切り鎮めたといわれており、航海の安全や豊漁にご利益があり、特に
海で働く船乗りや漁師の人々に厚く信仰されています。

不動明王像と一対に祀られている愛染明王坐は国の重要文化財に指定されており、
苦しみをすべて救いとると言われています。

江戸時代初期に荒廃しますが2代目の土佐藩主山内忠義により正保年間(1644年〜1648年)
に再興されます。宝永4年(1707年)の地震と津波で大きな被害を受けますが、江戸末期に
再建されました。

山門(仁王門)左手前に恵果和尚を祀った恵果堂、山門から本堂への170段の石段の途中に
朱色の三重塔があり、奥の山道には恵果和尚のお墓があります。
石段を上りきると唐の青龍寺を模して本堂、大師堂、薬師堂が一直線に並んでいます。
これを伽藍配置といいます。
境内には他に聖天堂、弁天堂、白山大権現、奥の院遥拝堂、客殿があります。

奥の院には波切不動明王を祀る独鈷山不動堂があり、三十六童子より先には裸足で参拝する
しきたりがあります。

▼次の37番札所 岩本寺 までは約 58.5km〔 横浪スカイライン経由 〕

四国八十八ヶ所修行の道場土佐の寺院

延光寺

【所在地】

〒 787-0782   高知県宿毛市平田町中山39

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 薬師如来

【宗派】

宗派 真言宗智山派

修行の道場 土佐最後の札所となる39番 延光寺。
延光寺に伝わる延喜11年(911年)正月の銘の残る小型の梵鐘は、赤亀が竜宮城から背負ってきたという伝承が残っており、高知県内在の銘では最古のもので重要文化財に指定されています。境内には赤亀の伝承にちなんで亀を模した石像などがあります。御朱印も亀です。

38番金剛福寺から39番延光寺まではいくつかルートがあり、その内のひとつで、最も遠回りの西回りの大月へんろみちは番外札所月山神社を経由します。

金剛福寺

【所在地】

〒 787-0315   高知県土佐清水市足摺岬214-1

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 三面千手観世音菩薩

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

37番札所の岩本寺から38番札所の金剛福寺までは80.7km離れており、四国八十八ヶ所の札所間
距離で最長です。

四国最南端、足摺岬を見下ろす金剛福寺境内は36,000余坪(120,000平方メートル)と広大で、
亜熱帯植物が生い茂っています。

灯台や展望台へ続く自然遊歩道には大師爪彫石や、汐の満干手水鉢、ゆるぎ石、亀石、竜橙の松、
竜の駒、名号の岩などの大師因縁の足摺七不思議といわれる伝説や事跡が残っています。

岩本寺

【所在地】

〒 786-0004   高知県高岡郡窪川町茂串町3-13

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 不動明王、観世音菩薩、阿弥陀如来、薬師如来、地蔵菩薩

【宗派】

宗派 真言宗智山派

「三度栗」「桜貝」「子安桜」「口なし蛭」「筆草」「尻なし貝」
「戸たでずの庄屋」の弘法大師七不思議が伝わる岩本寺は、清流四万十川が流れる
四万十町の町役場に近い古い街道筋にあります。

36番青龍寺から岩本寺へは58.5km、岩本寺から38番金剛福寺へは80.7kmと
離れているため、歩きのお遍路さんは岩本寺の宿坊に泊まることが多いそうです。

四国霊場で唯一、五仏の本尊を祀っています。

青龍寺

【所在地】

〒 781-1165   高知県土佐市宇佐町龍

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 波切不動明王

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

元横綱朝青龍関の四股名の由来になったお寺です。

創建年は弘仁年間(810年〜824年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。

昭和48年に宇佐大橋が開通するまで、青龍寺へのお参りは浦ノ内湾の湾口約400mを
竜の渡しと呼ばれる船で渡りました。

当時はお寺への道がほとんど整備されていなかったため、弘法大師空海も青龍寺を
創建する際にはこの船で湾を渡りました。

清滝寺

【所在地】

〒 781-1104   高知県土佐市高岡町清滝丁568-1

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 薬師如来

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

土佐市は「土佐和紙」などで有名な紙どころ。清滝寺は、この和紙を漉く水の源泉と
して信仰を集めています。

緑豊かな医王山中腹に位置し、歩きのお遍路さんは流汗坂と呼ばれる急坂を登ります。
現在は道路が整備されているので境内まで車で登ることも出来ます。

創建年は養老7年(723年)、開基の行基菩薩は本尊の薬師如来を刻み、
景山 密院 繹木寺と称し、お寺を開創しました。

種間寺

【所在地】

〒 781-0321   高知県吾川郡春野町秋山72

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 薬師如来

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

紫陽花の咲く町、春野町の安産の薬師さん。

妊婦さんは柄杓を持ってお詣りし、お寺は「通りを良くする」願をかけ、柄杓の底を
抜いて二夜三日の安産祈祷をし、お礼と共に返します。
この底の無い柄杓を床の間に飾り、無事に安産すればお寺に返す、という習わしで、
子安観音が祀られている観音堂には底のない柄杓が沢山奉納されています。

創建年は弘仁年間(810年〜824年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。
宗旨は真言宗豊山派で、本尊は秘仏で国指定重要文化財の薬師如来です。

雪蹊寺

【所在地】

〒 781-0270   高知市長浜857-3

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 薬師如来

【宗派】

宗派 臨済宗妙心寺派

浦戸大橋か、長浜地区〜三里地区間を5分ほどで結ぶ県営渡船(県道278号)
で浦戸湾を渡ります。11番札所の藤井寺とともに四国八十八ヶ所霊場の内、
2ヶ寺しかない臨済宗妙心寺派の寺院です。

創建年は弘仁6年(815年)、開基は弘法大師空海で、真言宗に属する寺院で
あり、「少林山高福寺」と称したと伝えられています。
嘉禄元年(1225年)に、右近将監定光という人物が高福寺を創建したとも
いわれています。

禅師峰寺

【所在地】

〒 783-0085   高知県南国市十市384

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 十一面観世音菩薩

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

地元では、峰寺(みねんじ、みねじ、みねでら)と呼ばれることも
多く、禅師峰寺という名称が通じない場合もあります。
道路標識も峰寺と表示されていることが多いので注意して下さい。

創建年は神亀年間(724年〜729年)、開基は聖武天皇の勅命を受けた
行基と伝えられています。

山門をくぐり様々な奇岩の連なる参道を通ると、境内からは雄大な
土佐湾を一望できます。
奇岩の中には、潮の満ち干きによって岩の窪みに溜まった水が増減
する珍しい「潮の満干岩」と呼ばれる岩があります。

竹林寺

【所在地】

〒 780-8125   高知市五台山3577

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 文殊大菩薩

【宗派】

宗派 真言宗智山派

切戸文殊、安倍文殊と共に日本三文殊の一つに数えられる土佐の名刹・竹林寺は、
南海第一道場とされ、学僧・名僧が集まる学問寺院としても知られ、
高知市街と浦戸湾を望む標高146mの五台山にあります。
山全体が高知県立都市公園になっています。

四国八十八ヶ所の内、文殊菩薩を本尊とするのは竹林寺のみです。
本尊の文殊菩薩は秘仏で御開帳は50年に一度。(前回の公開は2014年秋)
境内は緑豊かで広く、文化財も多く、見所の多いお寺です。

創建年は神亀元年(724年)、開基は行基上人と伝えられています。

善楽寺

【所在地】

〒 780-8130   高知市一宮251

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 阿弥陀如来

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

土佐神社の隣にあり、高知インターから近いので交通の便がよく、
境内は開放的で階段も少ないのでお参りのしやすいお寺です。
山門はなく、大きな石造りの十一面観音菩薩立像が迎えてくれます。

創建年は大同5年(810年)、弘法大師空海が土佐国一ノ宮(現在の土佐神社)、
の別当寺として開創し、霊場に定められ、土佐藩2代藩主山内忠義の庇護を受け、
神仏習合の寺院として栄えました。本尊は金佛阿弥陀如来です。

国分寺

【所在地】

〒 783-0053   高知県南国市国分546

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 千手観世音菩薩

【宗派】

宗派 真言宗智山派

創建年は天平13年(741年)、行基が千手観世音菩薩を刻み、
本尊として安置し開創したと伝えられています。

天平年間には災害や疫病(天然痘)が多発したため、
聖武天皇は仏教に篤く帰依し、国の安寧を願い、全国各地に国分寺を創建します。
正式名称は、金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)。
八十八ヶ所には徳島・高知・愛媛・香川の四県にそれぞれ国分寺があります。

大日寺

【所在地】

〒 781-5222   高知県香美郡野市町母代寺476

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 大日如来

【宗派】

宗派 真言宗智山派

八十八か所中、大日寺は、4番札所の黒巖山・大日寺、13番札所の大栗山、
大日寺28番札所の法界山・大日寺と3つあります。

こちらの28番札所の法界山 高照院 大日寺の創建は天平年間(729年〜749年)。
開基と伝えられている行基が、聖武天皇の勅願により大日如来像を刻み本尊とし、
堂宇を建立して開創しました。
本尊大日如来の御縁日二十八日にちなんで四国第28番の霊場と定められました。

神峯寺

【所在地】

〒 781-6422   高知県安芸郡安田町唐浜2594

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 十一面観世音菩薩

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

神峯寺(こうのみねじ)は急な山道を登った神峯山中腹に位置し、
仁王門から本堂までは急な石段がありますが、
両側には四季の花の咲く美しい日本庭園があり景観を楽しめます。

創建年は天平2年(730年)、開基は聖武天皇の勅を受けた行基と伝えられています。
日本でも最も古い社に属するといわれています。
起源は神功皇后が朝鮮半島進出の戦勝を祈願する為に、
天照大神を祀ったこととされています。

金剛頂寺

【所在地】

〒 781-7108   高知県室戸市元乙523

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 薬師如来

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

【備考】

備考 西寺

硯の産出で有名な硯ケ浦のある行当岬の頂にあります。
鯨の供養塔があるため、「クジラ寺」ともいわれ、
「西寺」の通称でも親しまれており、ご朱印も「西寺」となっています。

創建年は最御崎寺、津照寺と同じ大同2年(807年)で、
平城天皇(在位806〜809年)の勅願により、弘法大師空海が薬師如来を刻んで
創建したと伝えられています。

嵯峨天皇、淳和天皇が勅願所とし、住職も十代まで勅命によって選定されたといいます。
寺領は現・室戸市のほぼ全域にわたり栄えていました。

津照寺

【所在地】

〒 781-7102   高知県室戸市室津2644

【本尊(祭神)】

本尊(祭神) 地蔵菩薩

【宗派】

宗派 真言宗豊山派

創建年は大同2年(807年)、開基は弘法大師空海と伝えられています。
通称「津寺」(つでら)。

この地を巡錫した空海は、山の形が地蔵菩薩の持つ宝珠に似ていることから
霊地であると感得し、楫取延命地蔵菩薩(かじとりえんめいじぞうぼさつ)を刻み、
堂宇を建立し開創したと言われています。